令和2年第1回土佐市議会定例会が3月に開催された。今回の会では、新型コロナウイルス対策や地域医療、そして行政振興計画に関する重要な議論が行われた。
まず、新型コロナウイルスに関する教育長の報告によれば、学校は臨時休校となり、給食センターも休業している。これに関連し、高岡第一小学校の学童保育開所時間が午後2時30分からとなっていることは、利用者には不便を強いる結果となっている。今後の対応について、柔軟に整備を進めてほしいとの声があがった。
経済への影響も深刻で、花卉や果実の価格が下落し、農業者たちに対する支援が求められている。市長は国や県と連携し、様々な支援策を展開する意向を表明した。しかし、特別に迅速な経済対策が必要であり、行政側でも独自の支援制度検討が急務である。
また、地域医療構想については、現市民病院の機能が地方における医療の最後の砦であるという認識が強調された。公表された病院名が地域医療に与える影響も無視できないため、市は地域医療の維持と発展を図る方針を示している。病院事業管理者が示した見解では、高齢者の増加に伴う疾患の需給に対応すべく、地域の医療機能を高める協力を続けるべきとのことだ。
最後に、土佐市行政振興計画についての報告がなされ、今後の計画がより実効的なものになることが期待されている。市民からの意見を反映させ、住民参加型のまちづくりを進めながら、持続可能な地域経営の確立を目指す必要性が強調された。今後の見通しとして、地方交付税の変化や新たな財政計画の見直しが必要であり、市民の期待に応えられる計画が求められている。
こうした中で、各議員の意見が交わされ、土佐市の今後の発展に向けた具体的な方針が議論されたことが窺える。