令和2年第1回土佐市議会臨時会が5月11日に開催された。
出席議員14名の下、戸田宗崇議長から開会の挨拶が行われ、会期が本日1日のみと決定した。続いて、会議録署名議員の指名が行われ、野村昌枝議員と三本富士夫議員が指名された。
この臨時会では、市長から提出された議案が多数審議された。特に、新型コロナウイルス感染症に関する経済対策としての「個人事業者応援給付金」や「特別定額給付金」について、議員から活発な意見が交わされた。議案第4号では、新型コロナウイルス影響下にある市民や事業者へ、税の減免措置が講じられることが報告された。
板原啓文市長は、給付金の早期支給を求める意見について理解を示り、支給事務に関しては庁内での人員確保を行っていると述べた。また、申請方法についても、郵送やオンライン方式を採用し、市民に対する負担軽減を図る意向が示された。
議員からは、特に困窮している市民への配慮を求める発言が多く、多くの議員が概ね的に市民の暮らしを守ることに理解を示した。さらに、議員の中からは、チラシやホームページを利用し、申請手続きの周知を行うよう働きかけがあった。特に高齢者や技術的に不安を抱える市民へのサポートが求められた。
市長は、こうした要望に応え、今後、相談窓口の強化や情報発信の充実を図ると明言した。しかし、議員の中には、実効性や迅速性に疑問を呈する声もあり、再度の対応を期待する意見が相次いだ。議訳決議を終えた後、正副議長の人選に関する件に進み、田村隆彦氏が議長に選任された。新たに就任した議長は、今後の議会運営に意欲を示し、協力を呼びかけた。
この臨時会ではその他にも、様々な報告事項が審議された。市長は新型コロナウイルスの影響により厳しい状況が続いていることを強調し、今後も市民の健康と安全を守る取り組みを続ける意向を表明した。議案は無事全て可決され、閉会の運びとなった。
これからの対応に期待が寄せられる中、緊急事態が続く中でも、土佐市が市民のためにできる限りの支援をしていく必要があると改めて実感される臨時会となった。