令和5年第3回土佐市議会定例会が、9月20日に開催された。
本会議では、合計で23件の議案が審査され、すべてが賛成多数で可決された。
特に注目されたのは市議第1号「日本政府に核兵器禁止条約への参加・署名・批准を求める意見書」の提案だ。この意見書は、村上信夫議員によって提案され、核兵器禁止条約の重要性が強調された。
村上氏は、核兵器禁止条約が核兵器の開発や保有を法的に禁止する初の国際条約であると説明した。条約は、被爆者の悲願を実現するものであり、住民の安全が求められる今日、重要な意義を持つと述べた。
さらに、この意見書は市民の会から陳情され、多くの市民の署名が集まっている。市議第1号は、指導者の責務として、国際的な核兵器廃絶への取り組みを後押しするものであった。特に、日本として核兵器の非人道性について真剣に考える必要があると強調した。
討論では、他の議員も賛成の立場で発言した。大森陽子議員は、核兵器禁止条約が過去の被爆者を思いやった結果として非常に重要であることを述べた。所紀光議員は、核抑止のリスクについて言及し、根本的な政策の転換が必要であると主張した。
市議第1号は電子表決により、賛成多数で可決された。また、他の議案も同様に可決され、本会議は円滑に進行した。各常任委員会からの報告では、全ての案件が原案通り可決されたことが報告された。
最後に、板原啓文市長は、議会の審議に感謝を述べ、コミュニケーションを重視した市政運営を誓った。議会は午前10時27分に閉会した。