令和5年12月4日、土佐市議会では第4回定例会が開催された。この会には、板原啓文市長直々の提案が数件上程され、議員による活発な審議が期待されている。
出席した議員は13名、議会運営委員長の浜田太蔵氏が会期を12月19日までの16日間とすることを報告した。議事は、市長から提案された議案第1号から第19号、諮問第1号の一括議題に移行した。
市長の板原氏は議会で、自身の再選に対し感謝を述べつつ、複合文化施設や市役所の整備に伴う市債問題、教育環境の充実など数多くの課題に触れた。特に、防災対策や市民サービスのレベル維持についても強調し、財源確保に努める考えを示した。
本定例会では、副市長の選任も重要な議題として扱われた。副市長候補の片山淳哉氏は、地方自治法に基づき提案され、議員からの賛成を受けて選任が決定。片山氏は、過去33年の経験を持ち、風通しの良い市役所づくりへの意気込みを語った。議論では、片山氏が地域のニーズに応えられるリーダーであることが評価された。
さらに、新たな条例に関わる議案も多く、人権擁護委員の推薦に関する諮問も検討された。この推薦については長年にわたり人権教育に携わってきた戸田雅威氏が挙げられ、議会全体で支持に向けた議論がなされる見込みだ。
今後のスケジュールについても説明され、5日から10日までの休会後、11日には疑問や一般質問のセッションが行われる予定だ。議会では市民への説明責任を果たすことの重要性を訴え、透明性ある議会運営を目指す姿勢が伺えた。