令和3年第2回土佐市議会定例会が6月14日に開催された。この会議では、コロナウイルスワクチン接種の体制、医療従事者の確保、市民病院の機能と役割、社会福祉事業団の保育士処遇改善などが議題に上がった。
特に、コロナワクチン接種については数名の議員が関心を寄せた。4番の大森陽子議員は、"コロナワクチンを速やかに接種できる体制の構築を求める"と呼びかけた。合田健康づくり課長は、"12歳以上の対象者約2万4,500人に対し、約35,295回分のワクチンを確保"すると報告した。また、接種に対する啓発活動が必要であるとの意見も挙がった。
ワクチンの打ち手についても議論が交わされ、都市環境課長からは接種を希望する市民へのTimelineが示された。医療スタッフや接種場所の確保に関しても、集団接種会場の拡充が求められた。
議会では、アカメ放流事業と観光振興についても提案がなされた。9番の山脇義英議員は、"アカメを観光資源として活用し釣り堀を経営する"ことの利点を訴えた。地域住民や釣り人が楽しめる観光施設が有望であり、アカメの養殖と釣り堀による新たな産業創出が見込まれるとの見解を示した。
また、これらの提案は高知県の観光振興に資するものであり、県内外からの集客にもつながるとの強調もなされた。土佐市として地域の特性を活かした振興策が必要であるとの意見が共通して浮かび上がった。
一方で、太陽光発電プロジェクトに関する厳しい意見もあった。9番の黒木茂議員が指摘したように、地域住民との合意形成が不足しており、事業者が適切に対処することが求められている。環境への影響や住民の不安に対し、行政がどのように対策を講じるか、といった課題が重要視された。
最後に、地方創生や多文化共生の施策も必要とされ、外国人住民のワクチン接種を進めることの重要性が指摘された。制度を通じて平等に接種を進めることが土佐市の課題となるだろう。議員間での意見交換により、土佐市はパートナーシップを強化し、今後も地域の発展及び市民の健康を守るために様々な方策を模索していくことが期待される。