令和5年6月13日、土佐市議会は第2回定例会を開催した。議論では公共施設の整備や「宇佐メガソーラー問題」、高齢者に関する施策が主なアジェンダに挙げられた。
特に、1番の大森 陽子議員は公共施設での整備について質問した。彼女は、高岡市民館におけるマイク設備の導入、折り畳み机の改修、利用ルールの明確化を求めた。このようなニーズに対し、生涯学習課の中平 勝也課長は、マイクの貸出しを計画し、折り畳み机の安全性を向上させる方向で進めると応じた。また、市民館の利用ルールについても周知の強化を約束した。
議論の中では、公共施設の利用改善を通じた市民サービスの向上が求められていることが伺えた。大森議員は、「公共施設でのマイク設備は必要不可欠で、特に高齢者が利用する場面を考慮すれば、もっと早い改善が求められる」と強調した。
次に、宇佐メガソーラーに関する問題が浮上した。大森 陽子議員は、このプロジェクトに関して住民への補償、および地元説明会の開催を求めた。市長は、「自然災害による補償が難しい点を確認しており、誓約書の遵守に期待をかける」とした。
さらに、高齢者に関する施策も議論された。中田 勝利議員はドラゴンバスの利用促進策を提案し、高齢者の運賃軽減を求めた。市長は、「バス運賃の見直しについては、公共交通会議での検討を進める」と約束した。このような介護や自転車利用の向上策により、地域住民の生活の質が向上することが期待されている。
また、自治会解散の増加も取り上げられた。中田議員は、これに対処するための具体的な施策が必要であると主張し、自治会の重要性を再確認した。市の補助金が減少している現状に対して、市長は「今後の市政において自治会への支援を継続し、活動の活性化を図る必要がある」と述べ、自治会の存続が市民サービスに密接に関わっていることを強調した。
このように、土佐市議会では多岐にわたる課題が討議され、具体的な改善策が提示された。市民サービス向上に向けた前向きな議論が展開され、地域の実情に即した施策の形成が期待されている。