令和3年第3回土佐市議会定例会が午後10時に開かれ、議案や報告が一括議題として検討された。
本市の定例会では、1号から9号までの議案について各常任委員長から報告が行われ、その後質疑や討論が行われた。特に注目されたのは、議員定数の削減に関する提案である。議員の森田邦明氏は、議員定数を16人から15人に削減する提案を行い、その理由として市の人口減少や新型コロナウイルスの影響を挙げた。
この提案に対し、浜田太蔵氏は議員定数削減が市民の声を反映できなくする懸念を示し、議論を促した。また村上信夫氏は多様な意見を反映するためにも議席確保が必要であると反対の意見を表明した。議会の役割や責任が問われる中、議員各位は活発な意見を交わし、重要な課題に取り組んでいる様子が伺えた。
さらに市議から提出された意見書についても議題に上り、地方財政の充実強化や「こども庁」の設置などが提案された。議会は各議案についての質疑を受け、最終的には原案の通り可決し、認定の手続きを進めた。
閉会に向けて、市長の板原啓文氏は市議会への感謝を述べ、今後の市政運営に向けた意気込みを語った。特に新型コロナウイルスの影響に対する取り組みには一層の注意を払い、今後とも市議会との意思疎通を重視する姿勢を示した。
この成果の中で、市議会は市民への責任を果たすための重要な役割を担っていることが明らかとなった。また、議員定数削減を巡る意見の対立も、市民生活と直結する課題として今後も注目される。