令和3年第1回土佐市議会定例会が土佐市議会議場で開かれた。
議長の田村隆彦氏は、午前10時の開会に際し、出席議員が全員揃ったことを確認した後、会期についての提案を行った。
その結果、会期は3月8日から3月24日までの17日間と決まった。
この定例会では議案第1号から第52号、及び報告第1号が審議された。
特に注目されたのは新型コロナウイルス感染症に関する報告である。市長の板原啓文氏は、医療関係者への感謝の意と共に、市民の健康を守る努力が続けられていることを強調した。ワクチン接種のスケジュールについても説明がなされ、最初は重症化リスクの高い高齢者施設から接種を開始し、次に一般の高齢者へと進められる方針が明示された。
市長は、ワクチン供給が遅れている現状を受けて、接種を効率的にすすめる必要性について言及した。「国からの供給量が少ないため、重症化リスクの高い高齢者を優先して進めていく」と指摘した。
市内の医療機関との連携も進められており、3月22日から予約の受付を開始すると説明された。集団接種は複合文化施設などで、平日・土日両方で実施される予定である。
経済対策についての議案も報告され、様々な支援策が講じられている。事業者応援給付金は569件の申請があり、すでに支給決定がなされた例が紹介された。
また、市税等の減免も実施されており、固定資産税の減免では、23件全てが決定されたとのこと。議員からはさらなる経済支援の要望も出ていた。
さらに、市立保育所・小中学校統廃合等審議会が開催されたことも報告された。この審議では、保育園の今後の在り方についての検討が進められる。市長は、本市の教育環境を整備するため協力を求めている。
最後に、議案審議が行われ、多数の議案が原案通り可決された。
今期定例会では新型コロナウイルス対策、経済支援、教育環境の整備に関する重要な議題が議論され、これにより市民の生活に寄与することが期待されている。