令和3年第2回土佐市議会定例会では、地域の課題や施策について多くの議論が交わされた。
特に注目されたのは、黒木茂議員によるNEOの太陽光発電工事に関する質問である。
市長の板原啓文氏は、地下水調査の観測期間について県からの確認を交え説明。
「県の許可条件に従った厳密な審査が行われている。」と述べた。
しかし、黒木議員は住民の不安を取り上げ、許可条件の適切性に疑問を呈した。
「開発区域が危険をもたらす可能性がある。」
市長は「地域住民の不安を鑑み、今後も説明会を実施し続ける。」と保証した。
また、持続可能な開発目標(SDGs)に関する議論も活発に行われた。
村上信夫議員は、特に環境問題に対する意識改革と社会全体の連携が必要であることを強調した。
「SDGsは決して遠い目標ではなく、私たちの日常に関連している。」と述べた。
市長は、地域活動を通じて市民へのSDGs普及に努めていくとの意向を表明した。
さらに、村上議員からの質問によって、生理の貧困に対する施策が取り上げられた。
市長は社会問題を認識しており、関係機関との連携を強化する意向を示した。
「適切な対応を行っていきたい。」と述べ、今後の取り組みに示唆を与えた。
南海トラフ地震と津波への備えに関しても,議論が行われた。
市長は「堤防の状況を定期的に確認し、必要に応じた対策を講じる。」とするも、その強化の重要性を認める発言が多く寄せられた。
この件に関し、国土交通省との連携が強調され、さらなる調査が求められることとなった。
最後に、公共施設の管理計画についても言及され、財政状況を踏まえた整備の進捗状況が報告される中で、野村昌枝議員が子供の学習支援事業の進捗状況を質問した。
市長と教育長は、確実なサポート体制の構築を約束しつつも、「地道な努力が必要。」との認識を示した。
このように、様々な問題を詳細に議論した土佐市議会であったが、議員たちは市民の声を丁寧に聞く姿勢を保ちながら、引き続き市の発展に寄与するための取り組みを継続することが課題であると認識している。