土佐市議会において、「桜を見る会」に関する疑惑の解明が求められている。
村上信夫市議が中心となり、令和2年3月17日に提出された意見書案では、招待客の選定や公費の使途についての懸念が示された。
この会の招待客の中には安倍晋三元首相の支持者が多数含まれており、特定商取引法違反の疑いを持たれていた企業の関係者も招待されていたと指摘される。
村上氏は、安倍元首相が公式に否定する一方で、事実関係に疑義が生じることに言及。「招待者の取りまとめ等には関与していない」との発言と実態については矛盾が生じる評価がなされている。
さらに、「桜を見る会」と関連する「前夜祭」の会費についても議論が提供された。大森陽子市議は「会費があまりにも安いのではないか」と疑問視した。
報告されるところによると、参加者はパーティーの会費を個別にホテルに支払ったとされるが、その証明となる領収書は存在していない。
また、政治資金規正法に違反する可能性も指摘され、会費の不透明さが問題視されている。
さらに、政府の公文書管理についても、状況が厳しく、文書の廃棄や隠蔽の疑惑が持たれている。特に、内閣府が招待者名簿をシュレッダー処理した事実には国民からの信頼を損ねる結果をもたらしている。
戸田宗崇市議会議長も「桜を見る会」に関しては国民の税金が多く使われていると述べた。招待客は年々増加しており、2019年には1万8200人に達した。この背景には、年間1760万円の予算に対する過剰支出が隠れている。
国民の83%以上が「説明責任が果たされていない」と感じており、今回の意見書はその声を反映したものとなっている。民主主義を守るためにも、政府の説明責任や疑惑の徹底解明が求められていることが強調された。