令和元年9月12日に開かれた坂出市の定例会では、少子高齢化や健康促進の取り組みが主要な議題として取り上げられた。
「少子高齢化社会の対応について」として、山条真嗣議員が本市の高齢化率が34.4%に達している現状を強調し、それに伴う対策を市長に質問した。市長は、本市では全国平均を超える速度で高齢化が進行しているとし、持続可能な市政運営に向けた重点施策を実施していることを報告した。具体的には、コンパクトシティ豊かな街づくりを進めるほか、子育て支援策についても新婚世帯への家賃補助や出産祝い金などを挙げ、その重要性に言及した。
次いで、「健康遊具の設置について」議論が展開され、山条議員は地域に健康遊具を配置する必要性を訴えた。市長は、健康促進を目的とした市内公園への遊具設置を進めている状況を説明しつつ、設置地域のバランスに配慮する姿勢を示した。また、地域住民との連携を強調し、今後も多様な種目の推進を図ると述べた。
「児童虐待の防止」に関する質疑も行われ、改正児童虐待防止法の施行に合わせた市の取り組みが報告された。丸橋通良健康福祉部長は、児童相談所の強化や教育委員会との連携が重要であるとし、早期発見のためのさらなる地域協力を求めた。
また、ひきこもり対策の問題についても議論が及び、山条氏は入所oudihを求め、健康福祉部長は、その後の具体策に関して情報提供を行った。特に、症状のある子どもへの支援体制の強化が求められており、今後のステップが重要であると強調した。
観光振興に関して、副市長は市内の歴史や自然環境を活かし、観光客誘致策を充実させる姿勢を示し、昨年開催したワークショップの成果を報告した。新元号“令和”にちなんだ観光資源の発信についても期待が寄せられた。
最後に、坂出市の未来を担う子どもたちへの取り組みについて、参加議員からの評価の声が上がり、健幸のまちづくりが求められている。議会はこれより今後の施策に関して具体的な方針を定める必要があるとし、さらなる議論と対話が必要であるとの意見に集約された。