令和2年3月の定例会議が実施された。それでは多様な市政に関する質問が行われ、多くの議員から関心が寄せられた。
冒頭で、2番の植原 泰氏は、移住・定住施策の推進について質問した。坂出市は自然災害が少なく、生活しやすい環境であるものの、定住人口が定着しきれていない状況がある。特に、移住促進施策に対して、同市では中高層共同住宅建設への大規模な補助事業を展開しており、実際に51世帯の移住者を受け入れた結果について言及した。これに対し、市長の綾 宏氏は、「特に子育て世代の定住が進んでいる」と述べ、今後も継続的に施策を強化していく考えを示した。
続いて、植原 泰氏はふるさと納税者との関係づくりにも焦点を当て、ふるさと納税者が持つ地域への帰属意識を強化するための施策について質問した。市長は、地域と関係人口を増やし、地域活性化を目指す取り組みを進める意向を示した。また、進行中のまち・ひと・しごと創生総合戦略との連携が重要だと強調した。
コミュニティー交通に関しても市民からの期待がかかり、交通の利便性の向上と地域交通の充実について議論された。特に、高齢化が進む中での交通弱者支援の重要性が強調され、市役所でもICTを活用した取り組みが求められた。
また、LGBTQ+関連の質問もあり、同性パートナーシップ制度の導入について、性別に関係なく安心して生活できる環境の整備が急務であるとの意見が寄せられた。市民生活部長は、制度導入への必要性を説き、今後の調査研究を進める方針を示した。
最後に、避難所の設備がテーマとなり、近年の豪雨や台風などを踏まえた災害時における安全確保が求められた。特に、電源供給が欠かせない時期だからこそ避難施設に万全の準備が必要である。そのため、再生可能エネルギーの活用についても検討が求められた。
以上のように、坂出市では多角的に市民の期待に応え、行政サービスや地域活性化に向けた取り組みが行われる方針である。今後、地域の魅力を最大限引き出すための施策が一層進められることに注目が集まる。