令和元年9月5日、坂出市議会は定例会を開催した。
当日は議案が複数提案され、その中には幼児教育と保育の無償化が含まれていた。市長の綾宏氏は、この無償化の実施に伴う関係条例の整備について説明を行った。新たな条例が必要である理由は、本年10月からの無償化に向けて、教育現場での対応を強化する必要があるからだ。
また、坂出市の幼保連携型認定こども園条例の制定も重要な議題の一つだった。綾宏市長は、坂出市立府中幼稚園と府中保育所を統合し、新たに府中こども園を設置する計画を示した。これは、地域の子育て支援を一層充実させるための施策の一環であり、特に教育環境の整備に重きを置いていると述べた。
そのほかにも、市職員の給与に関する条例や退職手当条例の一部改正案も提案され、地方公務員法の改正に対応する形で変更が求められている。財政状況を鑑みつつ、適切な待遇が維持されるよう努力していく必要があるとのリーダーシップが求められている。
今回の定例会では、会期を21日間とすることが決定され、全27議案が提出された。そのうち、一般会計の補正予算案は特に注目され、予算に関する内容も含まれている。財政調整基金への積み立てや債務負担行為についても触れられ、資金不足に対する対応策が必要だとの声も上がった。
最後に、各特別会計の決算認定に関する報告も行われ、全体の収支状況が明らかにされた。特に、一般会計では黒字が見込まれており、財政の健全化に向けた取り組みが評価されている。