令和元年6月20日、坂出市議会が開催され、外国人労働者の受け入れ拡大や災害に備えた行動についての議論が行われた。
議会では、外国人労働者に関する新しい制度が施行されたことで、今後の本市における外国人受け入れ体制についての意見が交わされた。市民生活部の中川高弘部長は、外国人労働者数についてのデータを報告した。5年前の458人から884人に増加したとし、特に中国やベトナム、フィリピンからの労働者が増加していると強調した。今後も外国人労働者が増える見通しであることから、地域の多文化共生の確立に向けた取り組みが必要とされている。
加えて、治安や生活環境の安定を図るための多言語対応の重要性も示された。市の多文化共生事業においては、地域住民との連携を深め、交流イベントを開催し、外国人の生活支援に努めるとしている。さらに、潜在保育士の紹介。市では保育士不足問題にも対処しており、保育士の確保のための支援制度を設置し、若者が保育士として働きやすい環境を整える計画が進行中である。
また、災害対策についての議論も行われた。特に、熱中症対策として避難所にもなる学校体育館の空調設備設置の必要性が提起され、教育部の網野禎彦部長は空調の設置コストや必要性について言及した。高温化に対処するため、国や県からの補助拡充について引き続き検討していくと述べており、住民の安全を守るための方策が模索されることとなった。
議会では、認知症事故賠償制度についても意見が交わされた。認知症の高齢者が引き起こす事故に対しての賠償責任の問題が多くの関心を集めており、今後この制度の導入に向けた調査・検討が進められる予定である。