令和4年第2回丸亀市議会3月定例会が、3月2日午前10時より開催され、23名の議員が出席した。議事に先立ち、福部正人議員が年明けから続くオミクロン株の感染拡大に対し、医療現場の状況を質疑。市内中讃地区の病床使用率や宿泊療養施設使用率を尋ねた。健康福祉部長の宮本克之氏は、県全体の病床使用率が37.1%と回答し、具体的な市内データは提示されなかった。さらに、横田隼人議員はワクチン接種の現状と予約状況を質問し、予約数は明確に約1万3,000件が3月、4月に集中していると明らかにした。特に、子供への接種体制も問われ、宮本部長はワクチン供給に問題はないと強調した。
次に、松永恭二市長は令和4年度の一般会計予算案について説明し、重点施策として、地域経済の回復やコロナ対策を掲げた。新たな試みとして、スケートボードパークの設置や新市民会館の整備を強調。市長は「市民に安心を届けるため、地域事情に応じた施策が必要だ」と述べた。特に、教育や文化事業の充実が求められる中で、学校教育については、新型コロナウイルスの影響を受けた生徒への支援を強調した。
また、消防力の強化について質問され、田中道久消防長は、耐震性防火水槽の整備進捗状況を述べ、現在61基が設置済みで、今後15基の整備を計画していると報告した。丸亀の保育士確保に向けた新たな制度として、宿舎借り上げ支援事業や修学資金貸付を創設したことも報告された。
この中で、横川重行議員は消防吏員の充実を求める一方、地域住民の協力が必要な自主防災組織の強化についても言及した。さらに、持続可能な地域創造を目指すをあらためて強調した。
このような施策により、市民生活の向上や丸亀市の発展に繋げていく意向が示された。全体を通して、今回の議会は新年度に向けた具体的な施策が多く議題に上がり、市民にとってより良い丸亀市を目指す方針が確認された。市長および各部長の答弁に、議員からもさまざまな意見が交わされた。