令和2年第5回丸亀市議会9月定例会では、環境ホルモン問題やプラスチックごみの削減が重要な議題として取り上げられた。この問題に対しては、教育や農林水産行政、健康福祉など幅広い視点からの対応が求められている。
教育長の金丸眞明氏は、環境ホルモンに対する教育の重要性を指摘し、児童や生徒向けの学習指導を強化していく必要があると述べた。また、学校管理においても、環境衛生の維持管理を通じて問題に取り組む姿勢が示された。教育委員会は、教師と生徒が共に健康で安全な環境を享受できるよう努めると言及した。
農林水産部門では、農薬や肥料の適正管理について説明があり、プラスチックごみの減少に向けた取り組みも強調された。この分野では、環境問題への意識を持ちながら持続可能な農業を目指す重要性が認識されている。市は、農地の管理や地域の特性に合った施策を展開している。
健康福祉部長の宮本克之氏は、母子保健や食の安全に関し、具体的な施策を紹介した。特に、学校給食においては、安全で栄養価の高い食事を提供することが重要であり、地元産の食材を活用することで地域との連携を強化していく意義が述べられた。
環境面に関しては、生活環境部門が中心となり、海洋プラスチックごみ問題への具体的な対策を進めていることが報告され、協働によるクリーン活動が行われることが強調された。市民の協力が不可欠であり、プラスチック削減のための啓蒙活動も行われている。
特に目立つのは、丸亀市が公共交通の利便性向上に向けて、コミュニティバスのICカード導入を検討している点だ。これにより利用促進とデータの蓄積を図り、地域の交通機関との連携強化を目指している。
予算案や新規施策の展開が続く中で、地域全体での環境問題への取り組みが求められている。市長もまた、プラスチック問題に対する強い姿勢を表明し、他市との差別化を図る必要性を強調しており、今後の施策への期待が寄せられる。
市は、地域における住民の健康を守り、持続可能な未来をともに育んでいく方向へと進むべきだ。市民が自らの生活環境に意識的になり、環境を守る行動に繋がることが大切である。