令和5年第1回丸亀市議会が3月7日に開催された。
本議会では、物価高騰問題や観光振興、ヤングケアラー支援など重要な問題が取り上げられた。
中谷真裕美議員は、物価高騰から市民の生活を守るため、特に電気・ガス料金への補助を求めた。彼女は、冷暖房費用の急騰が高齢者や低所得者への大きな負担であると強調し、自治体独自の支援策を導入する必要性を訴えた。これに対し、市長公室長の山地幸夫氏は、国の施策に基づき、さまざまな支援を考慮していると述べた。
また、学校給食の無償化についても議論があった。中谷議員は、無償化だけでなく、地産地消やアレルギー対応の給食体制を強化する必要を訴えた。教育部長の七座武史氏は、食材の調達体制の見直しや充実した人員配置の検討を行うことを回答した。
さらには、県全体のギャンブル依存症対策についても取り上げられた。中谷議員は、丸亀市がギャンブル依存症予防教育を行う必要があると強調した。教育長の末澤康彦氏は、現在の育成方針を考慮しつつ、依存症問題を取り入れる努力をすると述べた。
コミュニティバスの利用促進にも言及があり、高齢者の移動支援をさらに充実させる方法が検討される方針だ。市長は、75歳以上の高齢者の運賃無料化を実施し、より多くの住民にバス利用を促す取り組みを進めると表明した。
観光施策の発展も焦点となった。市長は、丸亀城の歴史的価値を活かした城泊事業を推進し、観光消費の拡大を目指す考えを示した。市営福島駐車場の解体後は、地域との統合的な開発が予定されており、市民との対話の重要性が強調された。
このように、物価問題、教育施策、地域の魅力向上に向けて、多方面からの取り組みが議論された。市は今後、各課題に対して柔軟かつ効果的に対応することが求められる。