令和2年第1回丸亀市議会3月定例会が開催され、さまざまな社会問題が議題に上った。多くの議員が中心市街地の将来ビジョンの構築や、働きやすい環境の整備を求めて活発に意見を交わした。この中で、特に重要なテーマとして、市街地の活性化と高齢者支援について具体的な提案がなされた。
中心市街地の活性化については、議員の東由美氏が継続的な景観計画の見直しを強調した。特に、地域に個性を持たせるための取り組みが求められており、観光資源の魅力向上は交流人口の拡大に直結すると述べた。市長の梶正治氏も、観光戦略の策定に力量を入れる考えを示した。
働きやすい環境の向上に関しては、議員たちが不妊治療と仕事の両立支援について質問した。特に、先進自治体で導入されている不妊治療休暇制度について、本市でも導入へ向けて早急に検討するべきとの意見が相次いだ。市長公室長の横田拓也氏は、制度導入の重要性を語り、他市の運用状況を踏まえた上での検討を約束した。
さらに、教育長の金丸眞明氏は、小学生の通学用かばんに関して、ランドセル以外の選択肢を持つことの重要性を認識し、柔軟な対応をすると述べた。保護者の経済的負担を軽減する施策の必要性を強調する意見が多く、特に体への負担を考慮したデザイン変更が求められた。
高齢者福祉については、高齢者の聴覚検査の実施や移動手段の確保など、今後の具体的な施策が期待されている。議員たちは市の役割に対する明確な基準設定と、中間支援団体の育成を促す意見も出した。これに対し、健康福祉部長の宮本克之氏は、聴覚検査の重要性を認識し、今後の施策に取り入れるよう努めると応じた。
議会では、四国水族館との連携強化や、丸亀城の御城印の取り扱いについての議論も行われた。市は観光資源を活かした施策が今後の発展に繋がるとの認識を示し、さまざまな提案を取り入れる意向を示した。市民活動や観光資源を活用した施策は、今後も丸亀市の発展に寄与することが期待されている。
このように、令和2年第1回丸亀市議会3月定例会では、地域問題に対する真剣な議論が行われ、市民の生活向上に寄与するための具体策が模索されている。市は今後、さまざまな意見を参考にしつつ、実際の施策に反映させていく方針である。