令和4年第5回丸亀市議会9月定例会が9月5日、開会された。
出席した議員は24名、市長や副市長を含む理事者にも多くの出席者が見られた。議事は議案第70号から第91号までの併せて22件が提案されており、その中でも特に注目を集めたのが「令和4年度丸亀市一般会計補正予算(第3号)」である。
この補正予算には、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を利用した多くの事業が計画されており、特に農業関連の支援について多くの質疑が行われた。真鍋順穗議員は、新型コロナウイルスの影響による燃油価格や肥料価格の高騰に対する支援策の必要性について強く言及。
彼は「農業は今、瀕死の状況にある」と厳しい現状を指摘し、政府や地方自治体の行動を求めた。また、各事業の財源内訳にも触れ、国の地方創生臨時交付金のみでの支出では不足であり、一般財源との組合せにより事業規模の拡大を検討すべきだと強調した。
これに対し、松永恭二市長は、「補正予算は国や県からの支援動向を勘案しつつ、最適かつ最善の支援を行えるよう考えて提案している」と答えた。さらに、産業文化部長の林裕司氏は、具体的な支援施策として施設園芸用燃油の価格高騰対策や肥料価格の補填について説明し、支援対象が市内の農業者であることを明らかにした。
丸亀市のこの施策は、地域の農業の持続的な発展を目指しているが、再生に向けての道のりは依然として厳しい。また、同議会では職員の定年引き上げや再任用に関する議案も提出されており、その中で労働環境や働き方改革の進展も今後の重要なテーマとなる。
このような様々な課題に対して、議会は引き続き審議を重ねていくこととなる。この結果、どのような施策が実施されるか、今後の議会運営に注目が集まる。