令和元年第4回丸亀市議会9月定例会が、10月4日に開催された。意見書案と認定事項に関する議論が行われ、市民生活に直結する重要な案件が審議される場となった。
議事の中で特に注目を集めたのは、認定第1号の「平成30年度丸亀市一般会計及び各特別会計歳入歳出決算認定について」である。この件に関し、決算特別委員長の松浦正武氏は、原案を承認した経過を説明した。市は多くの施策を展開しており、その中でも公共施設の耐震補強や子育て支援策が評価されている。しかし一方で、コンビニ交付に必要なシステム構築に3,000万円以上もかけたことや介護保険料の増加への批判が上がった。
続いて説明されたのは、丸亀市のモーターボート競走事業の決算に関する議案第50号である。松浦氏は、モーターボート競走から一般会計に158億円の繰り出しがあったことを評価しつつ、青少年へのギャンブル依存症問題に懸念を示した。中谷真裕美議員は、若年層をターゲットにした施策に反対の立場を表明し、ギャンブルの社会的影響を指摘した。
この議論を受け、意見書案第2号として「厚生年金への地方議会議員の加入を求める意見書」が採決され、全会一致で可決された。意見書は、地方議会への人材確保と市民参加拡大の必要性を強調している。市は今後、この意見書を基に国に対し法整備を求める方針だ。
また、議員派遣についても採決が行われ、合意の上で議員を派遣することが決定された。市の各部門間で様々な視点から意見が出される中、議論は活発に展開された。議会は市民の声を反映し、今後も透明性を重視した活動を続けていくことを優先事項としているとの姿勢を示した。今回の定例会は、市政運営に対する議論が広がりを見せる重要な舞台となった。