令和3年第1回丸亀市議会3月定例会が3月25日に開催された。この日の会議では、令和3年度予算や各種条例の改正がテーマになっており、多くの議案が審議された。
主要な議題の一つは、令和3年度の一般会計予算についてであった。予算特別委員会の委員長である川田匡文君は、一般会計予算の審査結果を報告した。報告によると、一般会計予算の議案第16号は否決され、そのほかの議案は可決されたことが強調された。
特に、議案第16号の否決については、コロナ禍における市民の理解不足が影響しているとの意見があった。議員の中には、「この予算案に対する市民の理解が十分であるとは言えない」と指摘した者もおり、対策が必要だとの声も上がった。また、議案第25号には職員の給与や特殊勤務手当の改正が含まれていることから、財政への影響についても言及された。
また、「議案第27号:丸亀市手話言語条例の制定について」では、手話通訳者育成のための継続的な取り組みが求められる中、質疑が行われた。教育民生委員会の武田孝三君は、条例が制定された後、いかにして継続的な事業へと発展させるかが重要であると述べた。
さらに、モーターボート競走事業に関する予算も重要視され、年間で総額約1億2,300万円が関連事業に充てられることが報告された。自動販売機によるネット投票の影響も考慮され、ギャンブル依存症との関係性が話題に上った。
新市民会館建設については、依然として賛否が分かれている。委員からは、こうした新施設の要請が強まっている一方で、慎重な議論を求める声も少なくない。特に、コロナ禍での市民の財布事情も踏まえ、まず財政に影響が出ない方向での計画が必要とされている。
議会全体の議論の中で、これらの問題にどのように立ち向かうのか、注視される点である。議決内容に関しては、各議員からの意見が反映されることが求められ、未来に向けてのより良い市政発展が期待される。