令和元年第3回丸亀市議会での一般質問では、快天山古墳の整備計画が取り上げられた。快天山古墳は、四国最大の前方後円墳として知られ、その保存と活用が市の重要課題となっている。教育部長は、「快天山古墳は、国の史跡に指定された貴重な文化財であり、地域のシンボル的存在」とその重要性を強調した。古墳の整備は、平成17年に策定された基本計画に基づき進められているが、財政的な影響もあり、計画は見直される必要があるという。
新たに策定される保存活用計画は、文化庁の指導を受け、学術的な調査や発掘調査を行う中で進められる見通しだ。整備期間はおおむね10年を見込んでおり、6年間は発掘調査を行い、その後に整備基本計画を見直す方向である。
また、今回の発掘調査では、石棺や埋葬施設の状況確認が行われる予定だ。これにより、更なる保存、展示方法が検討され、石棺のレプリカ制作やガイダンス施設の設置も視野に入れられている。
続いて、ボートレース事業の現状についての質問も行われた。ボートレースまるがめは、ナイター開催10周年を迎え、今後はより一層の集客を目指して「まるサタ」と呼ばれるイベントを実施中。初心者やファミリー層をターゲットにした様々な企画を展開しており、実施状況も好評である。
特に、ボート業界全体では、昨年度の売上は対前年比で11%増と好調だが、ナイターレースの参入により競争が激化し、厳しい状況にあるという。ボートレースまるがめの昨年度の売上は890億円であり、引き続き売上の安定化が求められる。
最後に、畦田キャンプ場の駐車場確保についてが讨论された。市長は、近年利用者が増加しており、駐車場が不足しているとの指摘に対し、対応策を検討する意向を示した。特に、湯舟道の東側の空き地を駐車場として整備することを検討し、地域の利用者の利便性を向上させる方針を示した。
今後、キャンプ場の施設整備や運営方法についても見直しが進められ、観光資源としての活用が期待される。市民の意見を取り入れながら、快適な利用環境を整えていく方針である。
これらのテーマは、市民生活に直結する重要な課題であり、議会でのさらなる議論と検討が望まれる。