令和2年第1回丸亀市議会3月定例会が2月26日、市役所の議場で開催された。
出席議員は25名で、最初に市長の梶 正治氏が発言した。市長は、市議会議員による不当要求及びパワーハラスメント疑惑に関する内部告発の件を説明した。副市長が当議会に出席せず、その職務を自粛する意向を示したことについて、市長は議会運営の混乱を避けるため、承諾したと述べた。
続いて、会期は本日から3月25日までの29日間と決定された。次に、会議録署名議員の指名が行われ、水本徹雄議員と国方功夫議員が指名された。
その後、市長から地方自治法に基づく報告があり、令和2年度における丸亀市関連団体の経営状況について触れた。続いて提出された議案は、議案第1号から議案第15号までの予算補正に関するものである。特に令和元年度の各特別会計補正予算については、市民生活に密接に関わる内容が多く含まれており、審議が行われた。
議案第1号では、令和元年度丸亀市一般会計補正予算(第5号)が上程された。市長の説明によると、一般会計補正予算には14億5,185万1,000円の減額が計上され、最終的な予算総額は495億1,276万8,000円となる。主な減額要因として、総務費の人件費や選択式のプレミアム付商品券事業の未達などが挙げられた。
横田 隼人議員が議案第1号の具体的な減額理由を質問した。「市道原田金倉線の補助金が昨年度の55.6%と低くなったため、予算を大幅に引き下げる必要があった」と都市整備部長の吉本 博之氏は答えた。一方で、市道南三浦上分線は国からの追加配分を受け、大幅に増額されたという。
また、丸亀城の石垣の復旧工事についても言及し、遅延している事業状況に関しても市長が説明した。特に市長は全国的に見ても例がない豪雨と台風による影響を受けたことを強調し、市の長期的な財政健全化に努める意向を示した。
続いて再質疑が行われ、議員たちからの質問に対し、担当者が詳細な回答を行った。特に教育部長の川田 良文氏は、教育予算中の公立学校情報通信ネットワーク環境整備事業について、補助金が降りず運用に困難をきたしているとの指摘がありました。
本議会では、さらに多岐にわたる議案が審議され、議員たちは市民から寄せられた要望を真摯に受け止めながら、今後の施策や運営に影響を与える決定を下していく。
以上の内容から、丸亀市の今後を見据えた予算案が重要な役割を果たすことが期待され、多くの市民の関心が寄せられている状況である。