丸亀市議会の一般質問が行われ、各議員から多岐にわたる課題が提起された。特に注目を集めたのは、介護や福祉、環境問題など市民生活に直結する議題である。まず、内田議員は中央図書館の利用促進について質問し、利用者数の減少傾向や職員のサービス向上に向けた取り組みを求めた。市側からは、図書館職員が利用者のニーズを取り入れた図書収集やイベントの開催を行っていると回答があった。
また、福祉に関する質問もあり、高齢者への補聴器購入支援制度の必要性を訴える声が上がった。市民生活部長は、本市での現状を述べつつも、補聴器購入への助成については検討を続ける姿勢を示した。さらに、交通安全対策としての日傘利用の推進も提案され、子どもたちの熱中症対策として日傘使用を奨励することの重要性が強調された。
また、豪雨による冠水被害についても議論された。市長は、今後の気候変動を踏まえて排水対策が必要であることを認識しつつ、具体的な取組や予算の見通しについて言及した。特に、過去の浸水被害を受けている地域に優先的に対処する考えが示された。
さらに、明治天皇行在所跡の観光資源活用についても話題となり、市はシティブランド構築の方針の中でこの歴史的資源を活用しようと模索していることが語られた。市民からは、明治天皇訪問の歴史を市として大切にし、観光資源として活用すべきとの意見が寄せられており、市は今後も地域住民や関係団体と連携しながら積極的に進める意向を示した。
このように、議会では多様な市民の声が反映され、今後の施策に向けた具体的なビジョンが論じられた。市は市民の意見を粘り強く受け止めながら、実効性のある施策の実施に向けて努力している。市側は、今後も市民の快適な生活のために、見えない所で実行可能な施策に注力する姿勢を示した。