令和2年第6回丸亀市議会12月定例会が開催された。主な議題は、教育分野、福祉、交通など多岐に渡る。
特に学校図書館について、教育長の金丸眞明君は、学校図書館の機能を強化し、特別支援教育を進めるため、様々な施策を計画していると述べた。特に合理的配慮のもと、障害のある児童が共に学び、読書活動に参加するための環境を整備しているという。また、各学校での大きな活字本や音声教材の導入も進んでいる。
高齢者の移動支援について、健康福祉部長の宮本克之君は、コミュニティバスを利用した移動手段の確保について言及し、ボランティアの運転手への依存が課題となっていると指摘した。現在、コミュニティバスはボランティアによる運行が行われており、約180万円の予算で運用中だが、運転手確保が難しいことが問題である。
防災対策についても言及があった。特に、近年の豪雨災害に備えた広域防災体制や、川の流域ごとの協力体制を強化する必要がある。城坤地区のように、交通整備が進む一方で交通事故率が高い背景には、地域の交通インフラが大きく影響しているとし、交差点改良や交通機能向上に取り組むことが求められている。
また、コミュニティバス利用促進においては、乗車時の待機時間や到達時間の改善が不可欠で、住民との対話を重視した施策が必要であるとされる。市長は、現在進行中のコミュニティバスにおける次のステージを目指し、地域との協力を進める姿勢を示した。
さらに、議員内田俊英君による質問では、性犯罪に関する教育現場での取り組みが強調され、情報伝達の大切さについて改めて認識を促された。特に教員が犯罪者となることを防ぐために、サポート体制の充実が求められており、相談窓口の拡充が重要であるとされた。
このように、丸亀市議会においては、教育、福祉、防災、交通などの多様なテーマに対して市民の意見を聞き、適切な制度運用を図ることが強調された。