令和4年第5回丸亀市議会で、障害のある方への運動やスポーツ推進、スクールハラスメントの防止、公共施設の維持管理、市営住宅に関する議論が交わされた。
市内では、障害者スポーツ大会やスポーツ・レクリエーション教室が開催されている。健康福祉部長の奥村登士美君は、障害者スポーツ大会には550名が参加し、様々な種目で交流が図られていると述べる。また、障害者とその家族を対象にした教室も年5回実施し、参加者のニーズに応じた支援を続けている。
障害のある方がスポーツ活動を通じて社会参加しやすい環境を整えることが重要であるとされ、参加者の拡大を目指して周知方法の工夫が必要だと強調された。
また、教育現場では、学校でのスクールハラスメントが問題視されており、体罰問題など具体例を挙げて議論が行われた。教育長の末澤康彦君は、ハラスメント防止のため、教職員への意識づけと具体的な研修を通じて、児童生徒が安心できる学校環境の整備に取り組むことを表明した。
議論では、教育現場におけるハラスメントの防止と、児童・生徒にとっての相談のしやすい環境の重要性が強調された。特に、誰にでも助けを求めやすい社会作りが、スクールハラスメント根絶のために必要であると指摘された。
また、公共施設については、現在の維持管理費の捻出についての議論があり、約70施設が旧耐震基準であるとの説明があった。市長は、今後の公共施設等総合管理計画の中で、適切な維持管理を行っていく必要性を強調しつつ、状況に応じた見直しも検討する意向を示した。なお、今後のバリアフリー対応など公共施設の状況に応じた整備計画の策定が求められている。
市営住宅においても、居住環境の改善が課題であり、住民からの要望に応じた適切な経営管理及び支援策の検討が求められている。今後、ひとりひとりの居住環境整備と地域貢献が重視される方針が考慮されなければならない。
最後に、議会では来年度の予算編成に向けて、今後の公共施設の運営などについて協議する姿勢が求められ、具体的な数値に基づき、適切な対応が期待されている。