令和5年第5回丸亀市議会における一般質問では、子供たち向けの職場体験学習や悪質ホスト商法の回避、スポーツハラスメント根絶に向けた取り組みなどが取り上げられた。
初めに、職場体験学習に関して、平成29年度から導入されている制度の状況とその意義が説明された。小学校では地域の産業を学ぶ授業が行われ、中学生は実際の職場訪問を通じて多様な職業を体験する。
次に、四国家が展開するKids王国についての質問があり、地域の企業が協賛し子供たちに職業体験を提供するイベントの様子が報告された。これに関連して、今後も地域企業との連携を深め、子供たちにより多くの職業体験の機会を提供する方針が示された。
また、現在の高齢者が地域で暮らせる環境を整備するために地域包括ケアシステムを推進し、地域の協力を得ながら在宅での生活を支援する取り組みが語られた。特に、医療や福祉の連携が強調され、地域の力を引き出す重要性が訴えられた。
悪質ホスト商法のトラブル防止のために、若年層への情報発信が求められ、相談窓口の開設や市民講座の開催などの具体的な施策が模索されている。また、スポーツハラスメントについては、児童生徒に安全なスポーツ環境を提供するため、ハラスメントの実態把握や教育を進める必要性が強調された。
最後に、国立市の人材育成の取り組みを参考にし、本市でも柔軟な発想での人材育成と地域力強化を図っていく方針が示された。これらの取り組みを通じて、丸亀市をより住みやすく、魅力ある地域へと変えていく努力が期待されている。