令和6年第3回丸亀市議会の臨時会が、4月24日に開催された。
この会議では、議題に上がった件について迅速な手続きを行い、数件の議案が承認された。特に、丸亀市市税条例の一部改正や国民健康保険税条例の一部改正に関する専決処分についての承認が重要な位置を占めた。
市長の松永恭二氏は、これらの改正が市民税制度の整備や固定資産税に関する特例の見直しなど、住民への利便性を図る上で不可欠であると考えている。特に、固定資産税に関連して長期優良住宅に対する新築認定手続きの見直しを強調した。
また、保育士修学資金貸付金に係る債権放棄に関する専決処分についても報告され、地元の保育士育成に資する重要な措置と位置付けられた。この措置により、保育士たちが市内での就職促進が期待されている。
議案第55号の令和6年度一般会計補正予算としては、歳入・歳出それぞれ約9,300万円の追加を提案。市長はこの補正予算により、重要な教育施設の整備が進むとし、未来への投資でもあると述べた。一方、施行する条例の一部改正も了承され、特定個人情報の取扱いについて市民のプライバシー保護へ配慮がなされる。
一部議員からは、個人情報保護の観点からの懸念もあり、市が今後どのように市民への周知に努めるかが注目される。特定個人情報の提供に関わる新しい法の施行が近づく中、市としても市民の安心感を確保した運用を目指しているとの説明があった。特に、個人情報保護評価を実施することが後々のリスクを軽減する上で重要であると型通りに強調されている。
さらに、教育委員会委員の任命に関しては、福田康知氏の任期満了に伴う後任の立石陽志氏を任命することが議会の同意を得て決定された。監査委員(議員選出)選任の同意に関しても議論が交わされた。
また、会期中には議長不信任案と副議長不信任案も提出され、議会内での混乱が懸念されたが、最終的には両不信任案が可決され、議長、副議長の交替が行われる結果となった。