令和4年第5回丸亀市議会9月定例会が開催され、主に決算認定と予算に関する議案が審議された。
この会議では、令和3年度の一般会計や特別会計の歳入歳出決算認定が行われ、認定第1号、議案第68号、議案第69号が一括して審議された。決算特別委員会の委員長を務めた岡田 剛氏は、「審査は円滑に進んだが、コロナ禍における様々な課題に直面した」と報告した。各部門の決算に対して質疑が相次ぎ、特に消防本部が住宅火災警報器の設置率改善に向けた取り組みを強調した。
教育部門においても、不登校者の数が増加していることが指摘され、その要因にはいじめや学業不振があるとされ、具体的な対策が求められた。さらに、学校のICT環境を整備するための努力が必要との意見もあった。
また、健康福祉部では、子ども食堂の運営実績について説明があり、地域における支援の重要性が議論された。各種質疑に対し、部門責任者が具体的な対応策を述べた。市民生活部も、自治会の促進に向けた活動の必要性を訴えた。
最終的には、認定第1号と議案第69号が賛成多数で可決されたが、中谷 真裕美氏は、学校給食業務の民間委託について疑問を呈し、費用対効果の見直しを求めた。
また、意見書案第4号と第5号も可決され、特に食料安全保障の強化が強調された。議会事務局では、選挙事務の再発防止策が説明され、円滑な運営が期待されている。
新年度予算編成に向けて、提言書が市長に提出されることになり、新たな施策が期待される。議会は、地域住民の生活をより良くするための方策を継続的に検討していく方針を示している。