令和3年第5回丸亀市議会9月定例会が令和3年10月4日に開催された。
会議では、令和2年度の一般会計及び特別会計決算の認定や、令和3年度一般会計補正予算案が議論された。特に、ボートレース事業に関する内容が多く取り上げられた。参加した市議会議員は、全ての出席者が重要な議題に対して意見を表出した。
最初に認定第1号、令和2年度丸亀市一般会計決算に関する報告が行われた。この報告に対しては、決算特別委員会が既に審査を終えており、原案通りの可決が提案された。委員長である福部正人氏は、「決算関係書類の誤りを認め、訂正後の書類で審査を実施した。」と報告し、詳細な質疑も受け付けた。
ボートレース事業局では、利益剰余金113億円が災害時の準備金として積立てされた背景が説明された。市議会からは、「なぜこの金額を積み立てるか」との質疑に対し、「予期せぬ事態に備えるため」と答弁した。
教育部では、GIGAスクール構想の整備状況が報告され、小学校では2,264台、中学校では2,875台の端末を用意し、児童に好評であることが強調された。しかし、小学校低学年における通信速度や情報モラル教育に対する課題も指摘された。
健康福祉部では、家庭児童相談事業における相談件数の増加に対して、相談員を含む7名の体制を整えていると報告した。また、コロナ感染の早期発見を目的としたPCR検査センターの運営方針について、医療機関との協議を検討中である旨が答弁された。
議案第71号、令和3年度一般会計補正予算では、バス及びタクシー業者への支援措置が提案され、コロナ禍での利用者数の減少対策に向けた具体策が示された。市長松永恭二氏は、これまでの影響から市民生活の維持が重要と述べ、新たな補助金の設定に賛成意見が集まった。
また、意見書案第2号「コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書」が可決され、財政支出の確保に向けた要望が国に向けて表明された。
今回の議会では、各部署の施策が自らの議論を通じ、必要な行政サービスの充実に向けた取り組みが確認された。議会の結果、各議案と意見書に対し、賛成多数で可決され、市民の要望を反映させた内容の決定がなされた。