二戸市では、学校給食無償化の議論が進む中で、令和6年度からの給食費の値上げが予定されている。近年、日本全国で学校給食の無償化が急速に広がり、特に物価高騰が影響している。学校給食法に基づく給食の運営について、現在の状況が報告され、「子育て支援のために負担軽減を求める声」が多く聞かれる。
憲法第26条第2項に基づき、義務教育は無償で提供される。ただし、学校給食に関しては、法律上、実施者である市町村の経済的負担も大きく、食材の確保と運営費が常に問題視されている。市長は、給食費の無償化を求める動きに理解を示す一方で、現状の財政状況から値上げは避けられないという見解を示した。
また、多子世帯への影響が懸念される中で、保護者の負担が更に増すことについて議会での再質問があり、市長は「保護者に側に寄り添う施策を進める必要がある」と述べた。
さらに、漆の創生に関して輪島市では、地震の影響を受けた漆器産業の復興が急務となっており、二戸市の浄法寺漆を中心に、両市の漆の相互支援が検討されている。浄法寺漆生産組合理事の支援によって、新たな観光名所としての価値を共に作り上げる動きが見込まれている。何より、地域を盛り上げるためには共生が重要との認識が深まっている。
健康寿命延伸については、各市民が主体となる健康づくりの促進が非常に重要視されており、ウオーキングイベントなど市民の動機を高める施策が提案されている。市は、より多くの市民が参加できる健康イベントを開催し、地域の特性を活かした取り組みを模索している。
また、新地方公会計制度の適用により、財務状況をより透明化する取り組みが進められ、今後もその成果を市民にわかりやすく伝えていく方針が示されている。