令和5年12月13日に開催された久慈市議会の定例会議では、議案第54号から第63号までの各議案が提案された。
この中で特に注目されたのは、久慈市一般会計の補正予算についてであり、この補正により226億1,636万円に達する見込みであると、副市長の澤里充男氏が説明した。
また、一般質問では新政会の山田光議員が、市役所本庁舎の整備計画について尋ねた。
市長の遠藤譲一氏は、庁舎の移転や建て替えについては多角的に検討を進めており、財源確保が必要であると述べた。加えて、行政連絡区長の見直しや、総合運動公園の整備などの施策についても言及した。
その中で、指定避難所の備蓄状況についても説明があり、5000食以上の主食や飲料水などが既に備蓄されていることが報告された。
さらに、立憲民主党の佐々木貴議員からは、今年の熊の出没情報が増え、学校登下校時の安全確保が求められているという問題提起がなされた。市長は今後とも関係機関と連携し、情報提供と啓発に努める考えを示した。
このほかにも、学校給食の安全確保や、災害対策としての食品備蓄の重要性など、多岐にわたる意見が交わされた。また、議員からは新庁舎の整備に関する財源の確保や、今後の市民活動についても懸念が示されている。
良好な市民生活と地域の安全確保に向けて、施策の推進が期待されている。しかし、地域経済の活性化や人材確保も同時に進めていく必要がある。
これからの施策の実施には、地域住民や企業との協力が欠かせない。
今後の議論の進展を見守る必要があるだろう。