令和6年6月28日、久慈市議会において第7回定例会が開催された。
本定例会では、特に教育環境を向上させるための発議案や議案が多く取り上げられた。
まず、議案第2号として「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する条例の一部改正」が審議された。これはマイナンバーカードの健康保険証利用に関する規定を追加するもので、採決の結果、賛成多数で可決された。
続いて、議案第3号「市税条例の一部を改正する条例」が提出され、寄附金税額控除に関する改正が説明された。これも全員異議なく、原案が承認された。
教育民生委員長の橋上洋子氏は、議案第4号として「家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を改正する条例」を紹介した。この改正は、保育士の配置基準に関するもので、必要な育成環境を確保するためのものであるという。
また、請願受理第3号、ゆたかな学びの実現に向けた意見書提出についても審議され、学校の教職員数の最適化を求める内容が支持されている。佐々木貴氏は、教育職員の定数改善と義務教育費国庫負担制度の負担率引き上げを求めた。
さらに、議会では現行の健康保険証の存続を求める意見書も提出され、橋上洋子氏がマイナ保険証にまつわる問題を指摘し、特に高齢者施設等における混乱の実態を報告した。
最後に、財政に関する議案が連続して審議され、令和6年度一般会計の補正予算が可決された。特に、新型コロナウイルスの影響を受けた児童手当や生活支援金についての実施が強調された。
この会議では、議員の派遣についても議題に上がり、地域の諸問題に対処するための行動が決定された。今後の議会活動が市民の期待に応える内容となることが期待される。