令和6年6月18日、二戸市議会にて、議員たちが市の重要事項についての質問を行う一般質問が行われ、主要な議題に関する意見交換がなされた。
特に、田川晃市議による子宮頸がんキャッチアップ接種に関する質疑が注目を集めた。接種率向上が喫緊の課題として指摘された。キャッチアップ接種に関する調査結果から、約48.5%もの対象者が情報を知らない状況にあることが指摘され、情報発信や周知活動の強化が求められた。接種の必要性やその有効性が理解される中で、正しい情報が不足している実態が浮き彫りになった。市長の藤原淳氏は、積極的な勧奨について関係者と継続的に取り組む意向を示した。
また、異常気象に関する対策についても話題となった。近年の豪雨災害や熱中症対策が急務として提起され、田川議員が具体的な施策に言及した。市長は、気象防災アドバイザーの採用や、地域への情報発信の必要性を認識していると述べ、地域住民の安全を守るための取り組みの重要性を強調した。
さらに、新幹線二戸駅周辺地区の区画整理事業に関して、戸来守和議員が進捗状況について質問を行った。藤原市長は、事業の進捗率が62.1%に達していることを報告し、地元住民との調整や必要な資金確保についても言及した。
市内小中学校の部活動地域移行に関しても議論され、加藤教育長は地域との連携強化が今後の課題であると述べ、教員の負担軽減と生徒の活動の場の拡充を図る必要性を強調した。市全体での若者の地元定着も重要な施策として位置づけられており、市独自の施策が求められる中で、官民一体となった取り組みが期待された。
今会議では、教育現場の働き方や特定の課題に対する市の取り組みも議論され、市職員への支援や市民参加の促進が求められた。市長は、今後の施策を通して地域の活性化と市民生活の質向上を目指していく決意を新たにした。