令和3年3月に開催された二戸市議会定例会では、多くの重要議案が審議され、最終的に可決された。特に、
辺地総合整備計画と二戸市防災行政無線デジタル化更新工事が注目を集めた。
今定例会では、議案第1号として辺地総合整備計画の策定が議題となった。総務常任委員長の田代博之氏は、周辺地域の現状を踏まえた計画作成の重要性を強調した。ここで、
特に辺地債の活用の可否に関する質疑が交わされた。田代委員長によれば、政策実施には、人口要件が厳しいが、5年間の計画は安定したものであると述べた。
次に、二戸市防災行政無線デジタル化更新工事の変更請負契約についても議論があった。畠中泰子議員は、音声の明瞭さについて不満を表明し、改善の必要性を訴えた。市長の藤原淳氏は、
「デジタル化は市民の安全確保に繋がる」とし、課題があれば現場での対応を強化する考えを示した。
令和2年度一般会計補正予算や国民健康保険特別会計補正予算も採決され、全てが原案の通り可決された。特に注目されたのは、コロナ禍での医療体制整備及び財源の有効活用であった。佐藤春彦産業振興部長は、「コロナ対策として新たな事業展開支援給付金を設け、地域経済の支えを強化していく」と語り、補正予算がその一環であることを力説した。
さらに、発議第1号として、唐突な県立福岡工業高校の統合計画に懸念を示す意見書が提出された。三浦利章議員は、工業高校の存在意義を訴え、地域産業の育成が重要であると強調した。この請願書は賛成多数で趣旨採択された。
このように、今定例会は地域のインフラ整備や医療施策が中心となる重要な会議となり、
市民の生活を支えるための多様な施策が決定された。未来に向け、引き続き市政運営への理解と協力を求める声が高まっている。