令和5年6月2日に開催された二戸市議会定例会では、市民の健康と福祉に関する問題が多岐にわたって議論された。特に、帯状疱疹ワクチンや生活道路整備に関する質問が注目を集めた。
米田誠議員は、帯状疱疹ワクチンに関して市民への周知と接種推進について質問した。市長藤原淳氏は、ワクチンの効果を認識しているものの、現在は任意接種であり、費用の助成については慎重に検討する必要があると述べた。議員は、ワクチンの接種費用が負担となっている市民の声を受け、もっと広く情報を提供し、接種を促進すべきであると強調した。
また、生活道路について米田議員は、ひまわり団地の道路整備状況や市道の認定基準に対する現状について造詣し、特に集中的な豪雨の際に危険が伴うことを指摘した。藤原市長は、市民協働道路整備事業を通じて、生活道路の改善を目指しているが、用地確保には地域住民の協力が必要であると回答した。今後も、道路整備に関しては引き続き地域住民との連携を強化していく必要があるとした。
観光地づくりの重要性も議論された。駒木昇議員は、観光協会の役割とＤＭＯ（デスティネーション・マネージメント・オーガニゼーション）の登録について質問し、観光資源をより活用していく必要性があると訴えた。市長は、観光協会が法人化を進め、地域を挙げて観光地づくりに取り組む方針であると述べ、訪れた人々をもてなす体制を強調した。
加えて、後期基本計画に基づく市民の健康福祉に関する提案も挙げられた。市長は健康都市宣言について、市民に健康についての自覚を促すことが重要とし、具体的なプログラムを通じて市民の健康増進に取り組む考えを示した。