令和4年3月2日、二戸市議会の定例会が開かれ、感染拡大防止策、企業誘致の取り組み、子育て支援策、公民館の整備状況、LED化された街路灯の現状等について質疑が行われた。
議長の開会挨拶に続き、藤原市長が出席議員に対し、新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況を報告した。市内でも感染者が増加しており、特に保育や教育現場においても影響が見られる。市民へのワクチン接種促進や、感染防止の呼びかけに努めていると述べた。また、タブレットやマイナンバーカードを用いたオンライン申請を進める方針も示された。
次に、戸来守和議員から新規企業誘致に関する質問があった。これに対し、藤原市長は、岩手県土地開発公社が管轄する二戸地区拠点工業団地の利用促進を図っていると述べ、過去26社の誘致を成功させた実績を強調した。企業誘致が生み出す雇用創出や地域経済の活性化が今後の課題であるとした。
子育て支援策については、戸来議員が具体的な施策について質問を行い、藤原市長はハード面での施設整備とソフト面での支援活用の重要性について言及した。特に、子どもたちが天候に左右されずに遊べるスペースの確保が必要であると発言。このほか、既存施設の積極活用や支援策の拡充に向けた計画を進めていることを明らかにした。
公民館整備の進捗についても話題に上がった。藤原市長は、二戸中央コミュニティセンターの整備が進められ、そこでの活動を通じて地域の交流を促進する考えを示した。また、長嶺にある中央公民館の閉鎖に至る経緯についても説明があり、住民の意見を踏まえた上での判断であったと強調。今後、中央公民館の跡地や資源については、市民にとって利便性の高い形で利用する方針であると言及した。
最後に、街路灯のLED化に関する質問があり、修理費の補助を検討する必要があるとの意見があった。市長は、住民の安全を重視し、早急に管理体制を見直すことを約束した。各議員からは今後の施策の展望や地域課題について活発な意見交換が行われ、この議会を通じて市民の安全・安心な生活の実現に向けた取り組みが再確認された。