令和4年6月10日の二戸市議会定例会では、様々な議題が取り上げられた。
議会は、一般質問として、コロナウイルス対策や物価高騰に関する取り組みについての議論が実施され、議員から市長への具体的な質問が多く寄せられた。特に、コロナウイルス感染症に対するPCR検査体制の充実が求められ、16番・國分敏彦議員は二戸市内に「無料のPCR検査会場」を設置する必要性を強調した。
藤原淳市長は、「現在市内の医療機関で新型コロナウイルス感染症検査体制は十分に確保されており、新たなPCR検査会場を設ける考えはない」との見解を示した。また、市長は自らのPCR検査の実施回数についても言及し、感染者数の動向を注視する必要性を語った。
次に、プレミアム付き商品券事業についての質問があり、新型コロナウイルスの影響を受けた消費を喚起するために7月から事業が開始されることが発表された。市長は、この商品券が消費を刺激することを期待し、また大型店舗でも利用可能であると説明したが、参加しない店舗の現状に対する理解を求められた。
さらに、森林経営計画に関する質問では、二戸市の森林資源の管理について具体的な計画と取り組みが審議された。市長は、市の森林経営計画が地域の特性を考慮し、今後の林業振興に繋がるものであると強調した。
また、この日は物価高騰に伴う対策についても多くの議論があった。物価高騰が市民に与える影響を把握し、必要な支援を行うことが急務であるとの認識が示された。特に、学校給食費の負担軽減についても討議され、他市の状況を踏まえながら、二戸市でも何らかの手当てが必要であるとの意見が多く出された。
複数の活動にかかわる生理の貧困問題についても取り上げられ、当市が提供を開始した生理用品に対する支援の状況が報告された。相談体制の整備や周知活動の強化が必要との指摘もあった。
議会の中で提起されたこれらの問題に対して、市長及び教育長はそれぞれの立場から真摯に応答し、今後の対策についても前向きな姿勢を示した。