令和6年6月28日、二戸市議会は定例会を開催し、主要な議題として「二戸市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例」や「二戸市過疎地域持続的発展計画の変更」など、全8件の議案を審議した。特に、条例改正に関する質疑は市内の小規模保育事業への影響が少ないとの回答があり、議案は全て原案通り可決された。
本会議では、令和6年度二戸市一般会計補正予算(第2号)や、教育用機器の取得に関する議案も審議された。特に、一般会計補正予算においては、職員人件費の減少が報告され、着実に市の財政状況が改善されているという認識が示された。総務常任委員会の報告を受け、これらの議案は順次可決された。
また、請願第1号である「現行の健康保険証を残すことを求める請願」については、賛成意見がなかったため、不採択となった。この請願は、マイナ保険証への移行に伴う混乱を懸念する意見が多かったものの、未取得者への対応を求める難しさを背景に議論が続いた。
さらに、発議第1号として「議員定数等調査検討特別委員会設置に関する決議」が提案され、議員定数の見直しについて議会で調査を行うことが決定された。これに対しては賛成と反対の意見があり、反対意見では市民の声を吸い上げる機会が減少する懸念が表明されたが、多数決で可決された。
二戸市議会は今後も市民の意見を反映し、透明で効率的な行政を目指すための取り組みを継続していく方針を示している。