令和5年9月11日、二戸市議会定例会が開かれ、一般質問が取り上げられた。重要な議題として、戸来守和議員が二戸駅前土地区画整理事業の進捗目標について質問した。
戸来議員は、二戸駅前土地区画整理事業の進捗状況に市民からの期待や不安が寄せられていることを指摘し、市長に次年度の進捗目標を問うた。これに対し、藤原市長は、新幹線二戸駅周辺地区土地区画整理事業の進捗は、令和6年度末には約56ヘクタールの工事進捗を目指すと述べた。さらに、国の社会資本整備交付金などの予算確保が重要な要素であることを強調した。
次に、異常気象による災害対応に関する質問が続いた。戸来議員は、最近の異常気象に言及し、緊急情報の共有手段として市のラインアカウントの活用を提案。市長は、現状の情報伝達手段の効率化を図り、災害時の迅速かつ正確な情報提供の必要性を認識し、さらなるブラッシュアップを進めた。
また、教育に関する質問も活発に行われた。戸来議員は、市内学校の不足備品整備について、特に酷暑対応のための遮光カーテン導入について予算の確保を求めた。加藤教育長は、市の予算確保については計画的に行っていると回䜣した。また、小中学校の机や椅子の整備状況に対しても、要望があった際に現状確認を行い、使用状態を適宜把握しているとも述べた。
また、市内における生活道路の整備についても質問があり、進捗率や予算確保についての市長の見解が問われた。市長は、計画的な進捗であり、必要な予算を確保しつつ、住民要望に対応していく意向を示した。特に、地域住民が協力し合い、生活に密着した道路整備に努めていく方針が述べられた。
カダルテラス金田一の運営状況に関しても、多くの議論が交わされた。特に困難な経営状況の中で、収益の確保や新たな営業戦略の必要性が強調された。市は、運営の改善に向けて関係者と協議していく考えを示した。
今回の議会では、議員たちの質問に対し市長や教育長が真摯に答弁し、地域住民の声を反映した行政運営の重要性が再確認される場となった。今後、予算の確保や施策の見直しが急務であり、地域の期待に応えられるような取り組みが求められている。