令和4年9月定例会が開始された。市議会では、様々な重要事項が取り上げられた。まず、戸来守和議員が大規模災害への対策として、避難施設の現状について市長に質問した。
戸来議員は、昨今の集中豪雨による被災者への支援体制を強調し、特に台風シーズンを控えた現状において、避難所の開設が困難である場合の対策を求めた。市長藤原淳氏は、地域防災計画に基づき、各地区での避難所の優先順位設定や、特殊な状況下では柔軟に対応可能な体制を整えていると説明した。
また、戸来議員は全国で導入が進むコンテナタイプの移動ハウスの導入の可能性についても提案した。これに対し市長は、緊急対応能力を高める必要性は認識しており、現状の避難所機能の維持に努めると述べた。
次に、二戸駅前の土地区画整理事業に関する質問が飛び出した。戸来議員は、資材高騰の影響を指摘し、施工進捗状況と市が取る対策について質問した。市長は、全体での進捗率が約58.8%であると報告し、業者への適正価格での発注が行なわれており、問題は生じていないとの考えを示した。
戸来議員は、運動系部活動の地域クラブへの移行準備として、指導者確保の重要性を訴え、教育長に対して早期の対応が必要であることを強調した。教育長鳩岡矩雄氏は、今後各スポーツ少年団との連携を強化し、具体的な方法を検討していく意向を示した。
さらに、會議ではポケモンマンホールの設置についても議論された。地域の集客促進の一環として、市長は県との連携を強調し、訪問客増加に向けて活用を図ると述べた。
また、ゴミ収集のルール遵守や環境美化の取り組みが必要であるとの意見もあがった。市長は、住民に向けた周知徹底を継続する意向を伝え、環境保護への意識を高める必要性を強調した。
最後に、学力・学習状況調査の結果についても触れられた。教育委員会は児童生徒の学力向上のための施策を着実に進めていると報告した。全般的に、地域の住民の安全確保、子供たちの健全育成、地域振興といった課題が引き続き重要視される中、今後の施策に大いに期待が寄せられる。