令和4年3月17日、二戸市議会で定例会が行われた。
この日は、10件の議案が一括上程され、各常任委員長からの報告が行われた。
特に目を引いたのが「二戸市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例」であり、議案第1号として審議された。一般職員と会計年度任用職員が対象で、職員の育児休業取得者の負担を軽減するための対策が強調された。総務常任委員長の駒木昇氏は、導入後に職員の助け合いの雰囲気づくりを進めることも併せて述べた。
次に、「二戸市地域づくり人づくり基金条例の一部を改正する条例」の審議が行われた。こちらは企業版ふるさと納税の取り扱いに関するもので、トヨタカローラ岩手からの寄附に関連する会計処理の扱いが議論された。また、条例改正の時期について、早期の提案が期待されているとの回答があった。
「令和3年度二戸市一般会計補正予算(第16号)」や他の補正予算案も原案通り可決され、特に令和4年度二戸市一般会計予算については厳しい財政状況の中でも、子育て世代や現役世代への支援を目的とした構成が評価された。予算特別委員会の田代博之委員長は全体的な支出内容を明らかにし、さまざまな取り組みが討論された。
最後には、発議第2号として「選択的夫婦別姓制度の法制化を求める意見書」が提案されたが、議論の結果、否決された。提出者の畠中泰子氏は、男女平等の観点から制度導入の必要性を訴え、賛同者も多かったが、様々な意見が出されたため、採決の際には賛成と反対が同数となり、最終的には否決された。