令和元年6月定例会では、主に子育て支援や補聴器購入に関する公的補助、国民健康保険税の問題、さらには子供の貧困対策について的一環した議論が展開された。
特に子育て支援において、二戸市の医療費助成制度についての質疑があり、市長は県の制度に基づいて実施されていることを説明した。しかし、周辺町村との比較において、制度が依然として不十分であるとの市民の声に対する認識が示された。子育てを支援するためには、より思い切った施策を打ち出す必要があるとされ、特に所得制限や自己負担の撤廃、対象年齢の拡大が求められている。
また、高齢者の難聴問題についても議論が行われた。難聴者の増加が認知症に繋がるという議論から、市内の難聴者数の実態把握が急務であることが確認された。市長は情報収集の必要性を認め、今後の支援方針の検討を示唆した。
さらに、林道整備の進捗状況についても言及があり、森林整備の取り組みが重要であるとの認識が強調された。市の整備計画に基づき、施設の改善や対応を図ることが進められるべきであるとの意見も表明された。
この定例会を通じて、子育て支援、難聴への対応、林道整備など、地域住民のニーズに敏感に応え、持続可能な地域づくりへとつなげるべき施策が重要であることが浮き彫りにされた。更なる対応が期待される。