令和4年3月7日に開催された定例会において、藤原淳市長が市政運営についての重要な方針を示した。
市長は、地域の活性化を図る区画整理事業を重要視し、特に二戸駅東口の活性化策について強調した。特に、駅前広場の整備計画においては、市民の意見を交えた活発な議論が展開されることが求められるという。
「新幹線二戸駅周辺地区土地区画整理事業が進捗中で、本年は駅前広場の本格的な整備が始まる」と述べた市長は、地域の人々が集まりやすい魅力ある空間を形成することを目指している。これに関連して、観光事業の重要性も再認識し、「観光関連業者に対する支援を強化し、経済回復に貢献していく」との意向を示した。具体的な活性化策とし、地域資源を生かした情報発信を行い、訪問者の誘致に尽力する考えを述べた。
さらに、カダルテラス金田一の経営について言及し、「地域の価値を高め、流入人口の増加を図るため、観光事業を再活性化させていく」との姿勢を示した。地域の特色を活かし、本事業を通じた交流促進が二戸市にもたらす恩恵に期待が寄せられる。
また、市長は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に関して非常に重要であると強調し、地方自治体におけるデジタル化の必要性に言及した。「経費を抑え効率を高めるため、デジタル技術を活用していく」と述べた。ICT教育プロジェクト会議から得られた成果を踏まえ、今後は教育の質向上に向けて可能な限りの取り組みを行うことを決意した。
教育施政方針の中では、郷土の歴史や文化に根ざした教育の重要性も示され、具体的には大学訪問の実施やGIGAスクール構想に基づくICT環境の整備による教育の進展が期待されている。特に、通信環境の改善が進められており、「すべての児童・生徒に均等な教育機会を提供していく」という姿勢が表現された。