令和2年3月11日に開催された小浜市議会の定例会では、災害対策や若い女性のUターン促進、リゾート新線の建設基金の活用など、重要なテーマが幅広く議論された。特に、現在の新型コロナウイルス感染症の影響が市民生活に与える影響についても懸念が表明された。
議会では、2番の東野浩和議員が新型コロナウイルス対策について強調し、市として行っている予防策についての質問がなされた。東野議員はまた、3月11日が東日本大震災から9年目であることを触れ、被災地における復興を願う言葉も述べた。
最初の議題は、東野議員による災害避難所の現状についての質問だった。彼は、気候変動に伴う大雨や台風の影響を指摘し、指定避難所以外の自助避難所の必要性を問うた。生活安全課長の吉岡和広氏は、自主避難所に関して、地域独自の設定の重要性を説明し、必要な情報収集の強化を約束した。
次に、若い女性のUターン促進において、地域の雇用創出や子育て環境の整備が求められている。2946名の回答をもたらした調査によれば、福井県内の若い女性のUターン率は男性に比べて低い状況が続いていることが示されており、対策を講じる必要性が指摘されている。企画部次長の清水淳彦氏は、市としても引き続き取り組んでいく考えを示した。
さらにリゾート新線建設基金の活用についても意見が交わされた。議員は、この基金を「JR的小浜線の強化に集中して活用すべき」と主張したが、企画部長の東野克拓氏は、地域全体の交通網構想が重要であると述べた。全幅の理解を得られるような、施策が必要であると強調された。
新型コロナウイルス対策に関しては、民生部次長の四方宏和氏が具体的な対応を報告し、臨時休業中の小中学校の対応策についても言及した。市民生活における影響を考慮し、今後も情報収集を重視した対応が求められていると認識された。
議会を通して示された意見は、市民全体が協力しあって課題解決に向けて進むこと、選択肢を広げるための様々な施策の重要性を含んでいた。市は地域の人々が主体的に関与する方向に舵を切る必要性があると考えられる。