令和5年9月14日に開催された小浜市議会定例会では、複数の補正予算が審議された。
特に議案第62号の令和5年度小浜市一般会計補正予算は注目されている。歳入歳出それぞれ計2億9,034万3,000円の増額が提案され、総額は169億959万2,000円となる見込みで、北陸新幹線敦賀開業に関連した受入体制の整備が主な背景として挙げられた。予算決算常任委員会委員長の牧岡輝雄君は「原案のとおり可決すべき」と報告し、全委員の賛成で可決された。
そのほか、議案第70号では特定教育・保育施設に関する基準の改正が全会一致で可決された。一方で、請願第2号および第3号については、賛成少数により不採択とされ、特に請願第2号は、健康保険証廃止の中止を求めるもので、多くの不安の声が議会内外で上がっていた。
この請願に対し、日本共産党の世戸玉枝議員は「国民のプライバシー保護が進まない中、性急な廃止に反対する声が高まっている」と述べ、制度への懸念を表明した。また、請願第3号の消費税インボイス制度の実施中止も否決された。賛成議員からは「実施延期が急務」との意見が出るも、結果として反対意見が多数を占めた。