令和5年10月3日、小浜市議会の定例会において、令和4年度の各種決算認定が行われた。
本会議では、令和4年度の一般会計から特別会計まで、合計9件の決算認定が議題に上り、全案件が承認されることとなった。各決算の詳細について、予算決算常任委員会の牧岡輝雄委員長が報告した。
特に、一般会計の歳入決算額は262億7,031万円、歳出決算額は254億1,442万円であった。この結果、歳入歳出差引残額は8億5,589万円となり、翌年度への繰越しを差し引いた実質収支は黒字とされた。牧岡委員長は、過去の財政運営における課題を洗い出し、将来の財政運営に活かすことの重要性を強調した。また、「決算審査を真摯に受け止め、次年度の予算編成に生かすべき」と述べた。
議題に上がった認定第1号の令和4年度一般会計歳入歳出決算については、賛成多数で可決された。不納欠損額は1062万円で、前年度と比較して44.3%の増加が見られた。一方、収入未済額は降下したものの、依然として高い水準にあることが警告された。これに関連して、議員からは納税状況について厳しい見方が示され、福祉課との連携強化が求められた。
同じく報告された特別会計も同様に認可され、国民健康保険事業特別会計では、医療保険所管の適切な運用が議論された。更に、意見書案第3号では、北陸新幹線の早期全線開業を求める意見書が全員賛成で可決され、地域活性化を図る国土強靭化の重要性が再確認された。提案者の小澤長純議員は、国土交通大臣と早急に協議を進める必要があると述べ、開業の実現に向けた切実な要望を表明した。
また、議案第71号においては、村上郁子氏の教育委員会委員に対する任命が発表され、地元教育界への貢献が評価された。村上氏は多年にわたる経験を踏まえて引き続き教育改革に貢献するため、再任されることになった。今後、地域の子どもたちに向けた教育環境整備が期待される。