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小浜市議会、物価高騰対策のおばまチケット販売を決議

小浜市議会で物価高騰対策としておばまチケットの販売が決議される。一方で購入できない市民が取り残される懸念も。
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令和5年12月20日、小浜市議会は定例会の最終日を迎え、様々な議案を採決した。特に注目を集めているのは、物価高騰対策として計上された「おばまチケット」の販売に関する議案である。

このチケットは、エネルギーや食料品の高騰で苦しむ市民の負担軽減を目的としているが、販売方式が採用されることには一部の議員からの疑問が呈されている。反対の立場をとった「杉本 和範議員」は、販売方式では購入しない市民を考慮するとその目的が達成できないと指摘した。杉本議員は、「過去の配布方式では利用率が97%に達した。一方、販売方式では、購入できない市民を多く生む可能性がある」と強調した。

議案第95号として提出された「おばまチケット」の販売には、約6629万円が見込まれ、チケットは3000円分が2000円で販売される。しかし、杉本議員によれば、過去の実績から、60%の市民のみが購入する傾向にあり、その結果、約8000人が取り残されることになるという。彼は「配布制度の方が効率的で、多くの市民に利益をもたらす」と提言した。

一方、市の担当者は、販売方式を決定した理由について、早期かつ効果的な実施が必要で、過去の配布実績に基づいた選択肢だと説明している。また、物価高騰の影響を考慮し、低所得者層には別の支援策を予定しているという。市の代表者は、チケット販売と合わせて生活支援を行う意向を示した。

また、財政に関する議案も数件提出された。一般会計補正予算第6号、国民健康保険特別会計補正予算第3号、介護保険特別会計補正予算第3号などが賛成多数で可決された。しかし、これらの議案に対する具体的な質疑は比較的少なかった。

小浜市議会は今後も地域課題に向けた取り組みを続け、市民福祉向上のための施策を展開していく方針を示した。議決された内容は市の民生に大きく影響を与えると見られ、今後の動向が注目される。

議会開催日
議会名令和5年12月小浜市議会定例会(第5回)
議事録
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