令和3年6月3日、小浜市議会において第2回定例会が開かれ、重要な議題が数多く扱われた。
特に、地方鉄道の維持・活性化について国の関与を求める意見書が注目を集めた。この意見書は、初めに下中雅之氏が提案し、地域の交通手段として欠かせないJR小浜線の重要性を訴えた。彼は、「小浜線は通勤や通学、日常の移動手段であり、地域産業や観光振興にも寄与する」と強調した。彼はさらに、経営環境の悪化による減便や駅の無人化に対し国が積極的な支援を行うべきであると述べた。
次に、北陸新幹線早期全線開業特別委員会の活動報告も行われた。委員長の下中雅之氏は、「新幹線の全線開業が地域活性化と経済発展に寄与する」とし、引き続き国や県に対する要望活動を強化していく方針を示した。委員会は、要望活動や調査研究において様々な関係機関に働きかけを行い、結果として「環境アセスメントを迅速に進めるべき」との意見書を可決させた。
地域防災・原子力安全対策特別委員会についても中間報告が行われた。委員長の垣本正直氏は、災害時の安全確保や防災計画の改定について詳述。また、災害リスクに対する意識を高めるための施策や、原子力災害時の対応に関する調査結果を報告した。彼は、「新型コロナウイルス等の新たな脅威にも対応するため、防災計画の見直しが不可欠である」と述べた。
さらに、議長および副議長の辞職、および新たな議長の選任も行われた。新たに議長に選出された小澤長純氏は、議会運営の円滑化と市政の推進に全力を尽くす意気込みを示した。これに対して松崎晃治市長は、新議長の就任を祝し、今後の協力を呼びかけた。