令和2年11月30日に開催された小浜市議会定例会では、重要な議案が多数取り扱われた。市の予算の補正に関する議案や職員給与の改正等が提案され、いずれも可決された。
まず、議案第84号の令和2年度小浜市一般会計補正予算(第11号)では、802万8,000円の減額が提案された。議長の今井伸治氏はこの議案を取り扱い、市長の松崎晃治氏がその理由を説明した。
松崎市長は「歳入歳出それぞれ802万8,000円を減額し、予算の総額を198億2,130万2,000円とするものでございます」と述べ、減額の理由として人事院勧告などに伴う補正を挙げた。この議案に対し、議会は挙手によって原案通り可決することを決定した。
続いて、議案第85号から第91号の各特別会計補正予算についても同様に説明がなされ、いずれの議案も全会一致で可決された。この中には、国民健康保険事業や後期高齢者医療、介護保険事業など市民に密接に関わる予算が含まれており、それぞれの歳入と歳出において細かい修正が示された。
さらに、一般職及び特別職の職員給与に関わる議案が提案され、「人事院勧告等に基づき、給与の改正を行う」ことが具体的に示された。岩滝満彦総務部長は「期末手当の支給月数を0.05月分引き下げる改定で、今回の改正は市全体に影響を与えます」と強調した。議会はこれも可決した。
最後に、請願第1号として「75歳以上の医療費窓口負担2割化の検討中止を求める意見書を国に提出すること」が提案され、審議の結果、所管の委員会に付託されることが決まった。
以上、議案や請願が無事に進行し、次回の本会議は12月14日が予定されている。